高額商品が売れる 画像はイメージです
アベノミクス効果で高級ブランドや高額商品が売れています。
貴金属や美術品、数百万円もするスイスの高級腕時計パテック・フィリップなど。一万円の弁当や10万円の胡蝶蘭、最近ではゴージャス感のあるゴールドの女性用ハイヒールや金箔入りの納豆など高額商品が売れているようです。
どのような客層が高額商品を買うのかまとまったデータはありませんが、株高で儲けた人や円安効果でたくさんボーナスをいただいた大企業の社員ではないでしょうか。
消費税増税に賛成している人は、高額商品が売れているのを指して景気が回復したのだ、と言うかもしれません。
しかしまさにそのことが景気回復はまだなのだということを物語っています。高額商品が売れているということは、言い換えれば高額商品しか売れていないということであり生活必需品は売れてはいないということ。末端まで景気が回復していないということです。
誰かさんのブログで「輸出量が増えたわけではない」というのがありましたが、それもありかなと思いました。
円安で日本の企業が儲かっている、であれば損をしている国があるはずで、ウォン安、元安で輸出好調だった韓国、中国ですか。ベンツを輸出しているドイツも多少そうか。円安で外国の供給を多少食ってその分輸出量は増えたということはあるかもしれません。しかし輸出は相手の事情があることなので、こっちの都合がよくなったからと言って輸入をじゃんじゃん増やすよ、ということにはならない。
外国の供給を食った分輸出は増えるが無限に増えるわけではない。いまの世界の状況はどうですか?
韓国、中国の経済いつ破綻するか分からないじゃないですか。アメリカ、ちょい前財政破たん寸前だったではないですか。
あんまり輸出に期待しない方がいいですね。期待するにしても全面的に頼ってはいけないということです。
「じゃあどうすればいいって言うんだ?」と怒りの声が聞こえそうですが、もうちょっと待ってください。
私が使っている電気製品はどこの国の製造なのかちょっとチェックしてみました。
DENONのCDレシーバー→made in china
OLYMPUSのボイスレコーダー→made in china
CASIOのデジカメ→made in china
東芝のブルーレイレコーダー→中国製
今使っているパソコン→made in china
ブランドは日本でも全部中国製でした。しまむらとかローコストの衣料品は中国製が多いから、自分もいかに中国製品にどっぷり浸かっているかの認識を新たにしました。
ここからが本題ですが、日本に大量の中国からの輸入品がある。このことが我が国は非常に大きな需要が存在する、ということを表しているのですね。
PANASONICは電気製品を中国で製造して日本に売っている。円安がもう少し進めば中国で製造するメリットは無くなる。国内にすでに用地を確保してある、と言っています。製造は外国でも売り先は日本なんです。
「ナイチンゲールの青い鳥で幸せは生まれた我が家にあった」ではないけれど、大規模な需要が足元、この日本にありました 日本は外国への輸出に頼らなくてもやっていける生産力と需要を持っている。
特に若者の生み出す需要は計り知れないものがあると思います。デートするためにかっこいい車を買う、おしゃれな洋服を買う、観光地を旅行する、結婚式に友人知人を呼ぶ、子供の衣料品おもちゃを買う、マイホームを建てる数えあげたらきりがないほど需要を生み出す。
日本は少しずつ経済成長をしないといけないでしょう。そういうと年老いた識者が「日本は経済成長など必要ない。いま充分すぎるほどものがあふれている」という。そう言えるのは自分がすでに充分すぎるほどの収入を得ているからだということに気が付かないようです。設備投資や工場新設など従業員を雇い入れるから失業者が少なくなるのであって、成長するなというのは、ずっと失業していろと言っているのと同じなのだ。
私は、自然環境を守り大切にすることも重要だが、コンクリートと、鉄、木材で造っては壊し、壊しては造ることが必要なんだと思うようになりました。このことで澱んだ川の水が流れるように生産と消費の循環が回るんだと思います。
無限の需要を生むアイデアを考えました。住宅です。自動車が世界で大きな産業となっているように住宅でもそのようになったらとてもおおきな需要を生むと思います。多くの部材の製造が関わり電気水道から運搬、新しい家具購入などたくさんの業種を巻き込みます。マイホームを一生のうちに2回建ててもらうのです。2回目のマイホームには国から建物価格の半分が与えられる。いい考えでしょう?国から補助があることが分かっていれば、最初の家は小さな家で2番目が高い家ということを考える人もいるかもしれません。それでもかまいません。
金は経済を回すための方便であり、2回建てて経済が回り国の税収が増えればいいじゃないですか、でしょ?
ここまでは消費税増税が決まっていなかったらが前提で話をしてきましたが、安倍晋三という男がまことに残念ながら増税を決定してしまいました。しかもTPPまでやるって?消費税増税もTPPもデフレ脱却の正反対ではないか。安倍政権は馬鹿の集団なのか。幸福の科学の本の宣伝「安倍総理自身が実はアベノミクスの意味を理解していない」が真実らしく見えてきます。
狂産党の小池晃氏が国会の質疑でこう言っていた。「8兆円の消費税増税で景気が悪くなるんだと心配して、6兆円の緊急対策をやるっていうんだったら、来年4月の消費税増税を中止するのが一番の景気対策になるんじゃないか」とまともなことをいっておりました。消費税のことでは正常に考えられるじゃないか。ブラック企業の労働条件の改善についてもいいことを言っていた。それがどうして同じ味噌で考えて原発や外交のこととなると駄目なのかねえ。この小池氏は各党に呼び掛けて増税中止の法案を準備しているそうで、私がブログで書いたと同じことを言っていたので笑えました。
増税は日本経済の衰勢に関わることなので、難しいとは思いますが消費増税中止運動は大賛成です。
消費税増税を国会で止めさせた方がいいと思う方はクリックお願いします。
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